東京→名古屋を24h以内で走ってみた~その2 三島→掛川~
箱根をくだる。眼下に見えるは三島・沼津・海。いい景色である。
下りは得意ではないので、ゆっくり慎重になってしまう。
下りきって引き続き三島・沼津・富士へと走っていく。
沼津から富士へはわりと速度が上がりやすいという気持ちになるので、足取りも軽い。実際には向かい風だったようだが、追い風の実感があった。
富士が見えて富士南のイオンがみえたらもうすぐ富士川だ。静岡の三つの大きな一級河川の西側。奥に見えるは伊豆半島か。ここで8時27分(予定時刻8時30分)。
いい天気で、野球少年がいっぱい河川敷にいました。
ここをすぎて500mほどで2回目の休憩。少しもたついて出発が8時50分。ここからは海岸線近くを走るが、自転車はひとつ中の道に入る。バイパスだ。自転車通行が不可だったりするので、一本中の道に入らざるを得ないのだ。
由比をすぎて歩道橋から一枚。
奥が富士。手前が清水・静岡。このあたりは浜風が強いのかと思いきや、堤防のおかげで無風に近い状態で通過。そそくさと通過して清水、静岡市街地を通過。若干遅れてるかなと思いつつ、気持ちペダルを早く回す。静岡通過10時30分(予定時刻通り)。
静岡市街地を過ぎると峠だ。宇津ノ谷峠。道路で通過する分には斜度もなく、あっさりと通過できる。ここで休憩。ロードに乗るカップルを尻目にボッチ飯である。
宇津ノ谷峠はトンネル通過なので、そそくさと通過する。通過時刻11時00分(予定時刻11時15分)。
宇津ノ谷トンネルを越えると藤枝・島田を抜け、二つ目の一級河川、大井川が姿を現す。これが艦これできくガチレズ大井っちか・・・
大井川を越えると、次の山岳、金谷の登りが始まる。ママチャリのころは掛川側から登って心折られたトラウマの地。水分の補充をよく確認していざゆかんとす。
なんかすでに嫌な予感しかしませんけど・・・・・
大井川側はたしか距離が短いが勾配のある方。距離が短いことが何よりもである。
意を決して登り始める。すでに200kmは超えていた脚にはかなりきつい。誰も抜いていかないことをいいことにアヘアヘしながら登るといつのまにか登りきった。
途中、眼下には大井川・島田・藤枝と見えた街並みは消え、茶畑が広がっていた。
あのトラウマを突破した。思ったほど脚にはきていない。
このあたりから24時間以内、そして名古屋発東京行終電に間に合うのではという期待がでてきた。予定より10分近くリードできたのだ。ギリギリ設定の中で10分つくるだけでも大きい。ママチャリの頃は真っ暗の道を泣きながら走っていた。あの時とは違う。(いろいろな意味で)
行ける・・・・そう思いを胸に下り始めた・・・・・
おかしい・・・・この下り、日坂バイパスの1つ横の道。舗装も申し分ない。下りの傾斜も問題ない・・・・おかしい・・・・「スピードがでない」・・・・
焦る気持ちとは裏腹に下り区間が終わり、平地に入ると、さらにスピードが落ちた。
やはりあの金谷の登りで脚にダメージがきてたのか・・・マシントラブルか・・・・休憩ポイントを早めにとり、ストレッチと自転車の確認をした。問題ない。脚も下りで休めたから大丈夫なはずだ。
場所確認で撮った写真にその原因を推しはかる状態が映し出されていた。
風だ・・・・・南西寄りの風が吹きだしていた。おでんののぼりがこの後の失速を予感させていた。