もの・こと・じょう・ほう

見据えた海は大海原。耳を澄ませば人の声。振り向き様に富士の山。影の先に一輪の花。

ひとこと足してみる

急がば回れ
ということわざがある。


早く着こうと思うなら、危険な近道より遠くても安全確実な方法をとったほうが早く目的を達することができるというたとえ。
と『大辞泉』にはある。
これは


江戸時代初期に安楽庵策伝は『醒睡笑』に「武士のやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋」という連歌師の宗長の歌から急がば回れのことわざがうまれたと紹介している。東から京都へ向かうには、瀬田まで南下して唐橋を渡るより、矢橋の港から船に乗って大津へと琵琶湖を横断する方が速いとされていたが、この航路は突風に遭う危険があった。このため、楽で速い方法より遠回りでも確実な方法をとった方がよいというこのことわざが生まれている。


にあるように陸路が安全・回り道であることを指している。
確かに安全である。
しかし、安全だからといって皆がそちらに行けば、当然ながらその回り道でさえ急がなければならない。
今ならこの言葉を知る人は多い。ならば、回り道を皆が選んで先を行く。遅れてはならないのならば急がなければならないのではないか?


急がば回れ、全力で」
安全だから全力でいってもいいじゃないか。