ちょっと自転車で自動車道(激坂)よじ登ってきた
箱根には自動車専用道がある。
国道1号線で小田原を過ぎて箱根登山鉄道の高架下を抜けてすぐの早川で左折すると、MAZUDAターンパイクの入り口が見える。
箱根ヒルクライムレース。本来自動車専用道であるMAZUDAターンパイクを自転車で走るという鬼畜の所業、ドMが集うレースだ。
全長13.8km。平均勾配7.2%。聞くに、10kmまでは10%が続くという。まことふざけたコースである。
例によって前日受付なので、土曜日は箱根湯本でごはんしたり足湯したりアイスくったりしてた。
さて、本番の朝。日が早くなったこともあってかすでに空は薄紺。ささっと準備を済ませて電車で小田原へ。
直前にお酒の所為で左の足首を捻じったが、前日の温泉効果か朝風呂キメたか、まったく問題なし。まぁ、でも気にはする。
輪行の途中、町田過ぎたところでどう見ても同じ方向に行く人を発見。2、3話をして、やはり今日のレースに参加するとのこと。小田原の改札で互いに健闘を祈った。
ターンパイク入口にはすでに人盛りができていた。荷物を預けてスタートで写真。
これだと見づらいのですが、中央下部、道路標識に斜度標識があり、さっそく10%。もうね、笑うしかないですね、これ(白目
すでに登ってるこの状況でどうしろと。これが10km続くとか後悔しかでてこない。
今回は「足をつかず完走する」ことが目標。レースなので、タイムがあるが、競るほどの脚をもってないので、どうでもいいし、目標となる記録を調べてなかったので、いつもの坂道のろのろ時速からすると90分以上かかるかなぁくらい。
この景色みせられると足が途中で爆発するんじゃないかと心配する。
スタート直前、安田大サーカスの団長のマイクパフォーマンスで煽りが入る(フラグ)。
スタートすると、雄大な山、海、谷、景色としては最高だ。箱根にこんないいとこあるんだ・・・今、このペダルを回している状況がなければ。
1kmのところですでに帰りたい気持ちしかなかったが、安西先生の言葉を信じてがんばる。現実は、みるみる抜かされ、後スタートの集団にも抜かされる始末。
3km過ぎると悟りを開いたかのようにただただペダルをまわすだけ。時に抜かし抜かされ、これが10km続く。書くことがないくらいツラミしかない。
苦しい10km。その頂上を過ぎた時、道は我にチャンスを与えた。下り坂である。
本来、ヒルクライムレースではコンパクトクランクでペダルを回して進むのであるが、今日の私はノーマルクランク。そもそも何のレースなのかわかってないのである(確信犯)。
だが、下りとなると、加速で勝るノーマルクランク。ここぞとばかりにペダルを踏んで踏んで踏みまくって同じクラスで1人、先を行かれた他のクラスを2人抜かした。
そこはしかしヒルクライムレース。頂上ゴールなので、また登り。ここでは抜かされず。次のくだりはラスト1km。他のクラスを2人抜くが、ゴール直前200mの登りで大失速してその2人に抜き返されてゴール。
なんとか「足をつかず完走する」クリア!
「伊豆半島と大島がよく見えるんじゃ~」
「あぁ~富士山と芦ノ湖もよく見えるんじゃ~」
「抹茶アイスも最高なんじゃ~」
普通にいい景色ですごい・・・・ヒルクライムのごほうびやね。
ハイクジャージもいい感じに写していただけました。
表彰式。40分台で走る猛者が表彰されていく。表彰式で副賞を渡す団長は腰痛で元気がなかったw
疲労が隠せない私は途中で下山。10km降るとかやめてほしい・・・・
ここまで上るのは昨年の渋峠以来だったが、今回の方が一段ときつさがあった印象。それでも上るのが楽しいと思うのは、達成感だったり、景色だったりといったところが大きいのかなと。
まぁ、でもしばらくはおなかいっぱい感w
あ、ちなみに記録は次のとおりでした。
追記:朝日新聞デジタルにハイクジャージが写真の方(6枚目)でちらっと写ってました(私は後ろ姿です)
自転車800台、急坂激走 箱根ヒルクライム:朝日新聞デジタル