もの・こと・じょう・ほう

見据えた海は大海原。耳を澄ませば人の声。振り向き様に富士の山。影の先に一輪の花。

サッカーと野球

私の個人的経験からなんですけれども、サッカーと野球を3年以上経験してきました。
最近はサッカーも野球も観るよという人が増えてきており、非常に良いことだと思います。
以前は「なんでボールを足で扱うんだ」「なんであんな小さいボール使うんだ」とやらず嫌いなものを感じておりました。


で、サッカーと野球を両方やってきた私はサッカーではゴールキーパーを、野球ではセカンド、サードのポジションをやってきました。
このポジション、手でボールを扱うポジションとしてその共通性と相違を感じます。


【共通点】
ボールを収める手の動き。ボールの勢いを殺し、確実にキャッチするための捕球の動きは似ています。
野球の場合、内野ゴロで捕球しに出してグラブから次の動作、つまり送球に向けてグラブを引きながらとることを意識したグラブさばきを行います。
サッカーの場合もキャッチングの場合、ボールの勢いを殺したり、胸に収める時にグローブがボールに触れるタイミングで手を引きます。
共通するのはボールの勢いを殺して確実にボールを収める。やはり、守備をする者として、ボールをコントロールする技術としての動きは共通します。

【相違点】
野球の場合、ダイビングキャッチを行う場合、体の前が地面に着くように飛び込みます。いわゆるヘッドスライディングのことです。
キーパーの場合、普通は体の側面が地面に着くように飛び込みます。
どうしてそうした違いがあるのか。野球にしろキーパーにしろ次の動作が求められることには変わりありません。ただ、キーパーの場合、動きがサイドステップによる移動からのジャンプになるため、そもそもが横の動きであるため、そこからスムーズにダイビングするには体の側面が地面に着く飛び方が素直なものとなります。また、それによってゴール上隅へのシュートに対して手が届くこともあります。
体を正面向いた状態から脇腹を捻じって手を挙げる。イメージとしては仮面ライダーの変身ポーズの最初の右手を左斜め上に上げる様子です。
そのまま体の側面を床に付けようとすると上方向にも手が届きます。
一方、野球のダイビングでは走りながらを予定しているため、体の正面が地面に着くのは素直です。サッカーしていたキーパーの友人がウルトラマンジャンプと呼ぶのがしっくりくるたとえです。遠くに転がるボールを走ってその勢いを殺さず飛びつくにはその動きがよろしいのです。
こうした守備の場面と飛び込む前の体の動きが体の着地が異なってしまうのです。