もの・こと・じょう・ほう

見据えた海は大海原。耳を澄ませば人の声。振り向き様に富士の山。影の先に一輪の花。

卒論の続き

今のところ分野としては幕府財政、米価、金銀銭の関係性を。
時代は18世紀中ごろ、享保の改革寛政の改革の間と呼ばれる時期。


通常、その時期は田沼時代で一括りにされるのですが、
享保の改革→松平乗邑・酒井忠恭時代→田沼時代→寛政の改革です。
で、範囲は間の二つ、元号としては延享から宝暦・明和・安永あたりまでを視野に入れています。
この時期は年貢高が頂点に達し、そこから徐々に落ちていく時期であります。
この時期は幕府財政が好調であったのですが、物価という問題に直面する時期でもありました。
実物経済の成長と時を同じくして貨幣経済が浸透し、金銀銭の位置づけが変わり始めます。それを享保の改革の時に行われた元文の改鋳からたどり、物価政策に心血を注いだ幕政の政策に焦点を当てていきたいなーなんて思っています。
財政史料と物価史料、貨幣のレート史料をどうにかこうにかして回帰分析などいじくりまわしていけたらなーなんて文系文学部、正統の数学嫌いが集う、そんな学部でそんなアホな実験をしてみたいと思っています。