もの・こと・じょう・ほう

見据えた海は大海原。耳を澄ませば人の声。振り向き様に富士の山。影の先に一輪の花。

空気

このなんにもならない状態はどうにかならないのだろうか。
朝が来て、大学に行き、友達と喋り、勉強して、家に帰り、寝る。
それの繰り返し。
季節が、月日が動いていくのに、何も動いていかない自分はなんなのだろうか。
後悔だけが前を行き、未来と希望があとずさりする。
踏み出す一歩はいばらの道で、退く一歩は無気力の中へと入っていく。
何かを壊して先に進めるのならば壊してやりたい。
何かを作って先に進めるのならば作ってみたい。
ただ、ただ、それさえもすることができない、させてくれない、したくもない。
夢、絶望、期待、裏切り、信頼、失望、愛、孤独。
追いかければ追いかけるほど逃げていく。
追いかけなくても逃げていく。
私の目の前にはただ物しかない。
その物すらもぼやけて、くすんで消えてなくなる。
目に見えるものを疑えば、目に見えないものが真実だといえるのだろうか。
見えない、聞こえない、触れない、味がない、感じない。
それが本当のものなのだろうか。


わかることは何もしようとしない自分自身。それさえもうつろげで、よどんでいるかもしれない。
すべてを忘れることはできない。
怒り、苦しみ、楽しさ、喜び、悲しみ。
それさえも忘却のかなたへと消えてしまった。
なにも残らない。何も残さない。何も。


すべてがぼやけている。ぼやけていることさえも感じれていない。
何も言葉で表せないこの状態。
静かに目を閉じれば流線型の光の残像が残るあの感じ。
光の残像。残像。残像。


       
       
      。