もの・こと・じょう・ほう

見据えた海は大海原。耳を澄ませば人の声。振り向き様に富士の山。影の先に一輪の花。

卒論

3回生になって、もう2ヶ月です。
早い。
6月の頭にゼミで卒論の方向性を発表しなければならないです。


今のトコ、漠然としか見通しがたっていません。
時代としては、近世中期の享保の改革後から田沼時代にかけての時期。
徳川家重治世です。
高校の日本史レベルだと、文化史で宝暦事件ってのがあったなーぐらいでしか出てこないとこです。
あまり注目されない時代なのです。
前後の政治的個性が強すぎるためでもありますけど。
しかし、実際は年貢収納が江戸時代最高に達し、それに伴って農民の反抗に質的変化が生じる時期、また米価低落諸色高騰の抑制に株仲間を奨励する田沼期を準備する時期にもあります。
享保の改革からの連続性からすれば当然といえば当然なのですが、そうした時代の転換点。研究者によっては、幕末維新への転換点という人もいます。
そんな時期について、財政という面で切り込んでいこうと私は考えています。財政は政権の政策を数字として表すものであり、そこからどういった政策をその後うちだしていくのかを読み取っていくことが可能であるとともに、その時代の診断も可能なものさしでもあります。


といっても、財政だと漠然としすぎており、さらにそこからある事件や現象、政策について一段階深く見ていくことがわかっています。
ただ、それが中々決まらず、悩んでいるしだいであります。
ちなみに、この2ヶ月で思い描いたのをいくつか列挙すると、


財政動向、政局動向、長崎貿易となっているのですが、いまいち踏み込めていません。現在は株仲間、特に運上金・冥加金についてみていこうかな・・・なんて考えてます。
どうなるやら(笑)